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映画「ドミノ」感想考察|心と現実を歪めてくる映像体験

今回はU-NEXTで鑑賞した2023年公開の映画「ドミノ」の感想考察です(※一部ネタバレを含みます)

 

本作は緻密で展開が大きく変化するダイナミックな完全催眠を扱う、SFアクション大作ですね。

一言の呪いで世界が歪む――『ドミノ』は催眠という得体の知れない力を、SFアクションとして最大限に膨らませた異色作。

 

本作に感じる魅力と感想を個人的な考察を少し交えて書いていきます。

 

 

あらすじ

 

幼い娘・ミニーの行方不明事件を追っている刑事ローク(ベン・アフレック)は、銀行強盗の現場で人を操る能力を持つ男と遭遇する。

 

謎の男を追うため、占い師のダイアナ(アリシー・ブラガ)に協力を求める。ダイアナが言うには、男は相手の脳をハッキングする能力を持つ絶対に捕まらない男だった・・・

 

ポイント①:壮大な完全催眠能力

 

謎の男は偶然横にいた女性に「かまどのように熱い」と言っただけで、相手を催眠にかけて道路に飛び出させてしまうような完全に危険な能力の持ち主だった。

 

催眠により、自らの命を捨てることを何とも思わなくなる人々の描き方は衝撃的で戦慄を覚える。

 

ここまで催眠能力を恐ろしく、芸術的に描いた作品はないかなと。

ロークが敵に追われている時に頭上に逆さまの歪んだ世界が現れるところなどは、監督の繊細な世界観が溢れている面白いシーン。

 

ただここのシーンはロークの能力や、今後の展開を暗示しているようなシーンなのかなと感じました。あと「インセプション」の夢の街が曲がりくねる衝撃のシーンを思い出すような場面。

 

インセプションのような夢ではなく、心と現実の境目を歪めてくるところを監督は表現したいのかなと思いました。

 

ポイント②:歪められた世界と愛について

 

後半、物語は展開を大きく回転させていきます。

 

ロークの完全催眠能力の覚醒や、ロークの妻の謎、娘の居場所など、物語の核心に迫る謎が渦巻き、見ている人を引き込む展開はお見事。

 

SFの世界観を使ったどんでん返しに感心していました。

またその現実か非現実かわからない恐怖の世界の中で唯一輝いている、ロークの娘への愛がひしひしと画面から感じられて良かったです。

 

事件を必死に追いかけ、心に傷を負いながら、父親として何を犠牲にしてでも娘の安全を願うという意志がベン・アフレックの演技と演出により表現されている。

 

まとめ:現実の境目を歪める

 

本作「ドミノ」は催眠術を大胆に、素晴らしい映像を使った壮大なSFアクション大作。

 

まるで見ている人が催眠にかかってしまったような、物語の仕掛けに振り回される作品ですね。

ベン・アフレックの事件にどんどん巻き込まれていく刑事の役も迫真の演技で作品を盛り上げる。

 

催眠の力を使った能力アクションの衝撃度は満点です。

監督がお前の世界は本物か?と問いかけてくるような作品。

 

気づけばスクリーンの外まで侵食してくるような、不気味な後味が残る。映画を見終えた自分すら催眠の一部なのかもしれない・・・?

 

作品情報

監督  ロバート・ロドリゲス

公開  2023年

制作国 アメリ

時間  94分

出演  ベン・アフレックアリシー・ブラガ ほか