今回はイオンシネマで鑑賞した2025年公開の映画「ジュラシック・ワールド/復活の大地」についての感想評価です。(※一部ネタバレを含みます)
「ジュラシック・ワールド」としては4作目ですが、キャストも一新され、独立した物語として描かれているため初見の方でも十分に楽しめます。前知識がなくても、誰もが本作に飛び込めます。
個人的には主役のスカーレット・ヨハンソンのファンとして、彼女の演技に注目して見ました。本作を元祖の「ジュラシックパーク」からの進化、恐竜の演出、役者の演技などから語っていきます。

あらすじ
前作から5年後の世界。恐竜は今の地球の環境に適さず、現在は熱帯地域にしか生息していない。
秘密工作員のゾーラ・ベネット(スカーレット・ヨハンソン)は製薬会社のマーティン・クレブス(ルパート・フレンド)に雇われ、古生物学者のヘンリー・ルーミス博士(ジョナサン・ベイリー)と共に沢山の命を救う薬の元となる、3種類の恐竜のDNAを採取するミッションに挑戦する。
バルバドスでゾーラと親交の厚い船長のダンカン・キンケイド(マハーシャラ・アリ)のチームと合流し、サン・ユベール島に向かう。そこでゾーラたちを待ち受ける試練とは・・・
ポイント①:緊迫の海上戦
船に乗り島に向かう途中、ゾーラとダンカンの会話が印象に残りました。ダンカンが少し前、仲間を失い傷ついていることなど、ヨハンソンの微妙な表情の演技などから感じることができていいシーンでした。
特にダンカンの「人生悔いのないように濃く生きよう」という言葉は響きます。
この船上での語らいは、「ジョーズ」でサメ狩りに挑む男たちの会話を思い出させる場面でした。
スピノサウルスとの海上戦も衝撃的で、画面全体にみなぎる迫力と緊張感が観客を一気に物語へ引き込みます。
ポイント②:恐竜世界へようこそ
本作はただのパニック映画にはせずに、恐竜世界の冒険を描いているとこも元祖から引き継いでいるいいところ。3つのDNAを採取するという目的がはっきりしている点もいい。
首の長いティタノサウルスから血液を採取するシーンではヘンリー博士の無邪気な恐竜に対しての興味や、多くの恐竜たちの生き生きした姿が雄大で癒されます。
(ただもう少しこういうシーンが欲しかったなーと贅沢ながら思いました)
ポイント③:突然変異?恐怖のレックス
今回のボスは研究所で突然変異したティラノサウルス・レックスですが、その見た目に驚きました。
灰色の縞模様と、生々しい感じがあり、いままでのレックスに「エイリアン」や「バイオハザード」のおぞましい怪物要素を融合したような怖さを感じました。
監督がどういう意図で制作したかはわかりませんが、なかなか挑戦的ですね。
リアリティは少しなくなりますが、これに追いかけられる恐怖感がゾワっとして素晴らしかったです。
(劇場で「ギャー助けて―」と思うようなスリルあるお化け屋敷感が最高)
総論感想:ジュラシックシリーズの進化を感じる
本作「ジュラシックワールド/復活の大地」は元祖から引き継いだ、ワクワクの恐竜世界への観客への招待、そしてパニック映画としての恐怖と娯楽を存分に盛り込んだ作品。
スカーレット・ヨハンソン演じるゾーラも、最初の街での余裕と知的感溢れるスーツ姿と、冒険でのワイルドなタンクトップ姿のギャップが印象的で、毅然としたカッコよさや人物の深さや弱さの面も感じ取らせる演技で大満足・・・
彼女の繊細で魅力ある演技が、本作をさらにクオリティ高い作品に引き上げている。
ただ中盤から、ゾーラなど主役級たちの内面の深堀が少なかったのは残念なところですが、映画の尺的には仕方ないかなと。
(何故製薬会社のマーティンが薄情で利己的過ぎるのかなど、人物の裏付けがもう少し欲しかった・・・)
個人的に一番グッと来たのは、途中でゾーラたちに助けられるデルガドーの一家ですね。長女テレサの彼氏ザビエルは怠け者で自分勝手な言動で父ルーベンから嫌われます。
しかし、テレサが船から落ちるのを見ると、自分の命も顧みずに即座に海へと飛び込みます。ここはジーンと熱く感動する最高の場面でした。
(生意気な態度から、最初の犠牲者だと予想していてすいませんでした・・・)
恐竜世界の迫力、スリル満点の恐怖感、世界観のワクワク感、スター俳優のスカーレット・ヨハンソンの魅力を詰め込んだ一作。突然変異のレックスの造形は監督の意気込みを感じる。
これぞ今の恐竜世界だと誇りをキャスト・スタッフから感じ取れる。スピルバーグ監督や元祖「ジュラシックパーク」への愛情が深く、リスペクトに溢れている。満足感の高い、映画館で観て良かったと思うエンタメ大作です。
作品情報
監督 ギャレス・エドワーズ
公開年 2025年
制作国 アメリカ
時間 134分
出演 スカーレット・ヨハンソン、マハーシャラ・アリ、ジョナサン・ベイリーほか