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映画「逃走迷路」感想評価|エンタメ満点の逃走劇

今回はu-nextの配信で鑑賞した、1942年のアルフレッド・ヒッチコック監督のスパイサスペンス映画「逃走迷路」の感想評価です。(※一部ネタバレ含みます)

 

 

善良な市民が、ある日突然事件の濡れ衣を着せられる・・・ヒッチコックの大得意な巻き込まれがたサスペンスの名作。今回は埋もれがちな本作をこのブログなりに少しだけ深堀しようと思います。

 

(字幕版)逃走迷路

(字幕版)逃走迷路

  • ロバート・カミングス
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あらすじ

 

第二次世界大戦下のアメリカ。航空機工場で働く整備士バリー・ケインは、工場で起きた爆破事件の容疑をかけられ、無実の罪で逃亡することに。自らの潔白を証明するため、破壊工作を計画するナチス組織を追いアメリカ中を旅する。

 

旅の途中、偶然知り合った女性パットと衝突しつつも、協力関係を築き、組織とニューヨークで激突する。

 

ポイント①:思いやりのある人々

 

バリーの逃走中、盲目の紳士ミラーやサーカス団のメンバーたちの思いやりの心に触れ、バリー自身が成長するのが本作の魅力。

 

特に紳士ミラーの心がけ、善を信じる心が熱く胸を焦がす。バリーが手錠をミラーが盲目なことを利用し、手錠を必死に隠すことについても咎めず、理由があるのだと姪のパットを諭す優しさや貫禄が見える。

その柔らかな態度が、バリーの不安を優しく包む。

 

ヒッチコックには珍しく、性善説、人間賛歌としてこの作品を感動に包むが、それと対比したナチス組織の非情さ、冷酷さが浮かびあがる仕組みとなる。

 

ポイント②:王道、純粋な恋愛模様

 

序盤バリーに対して嫌悪感と猜疑心を向けていたパットだが、組織を追う正義感、まっすぐな姿勢に共感し、バリーを信じることに決める。

 

サーカス団の車に乗った時のパットの信頼による真っすぐな表情が印象的だ。

この時代、犯罪のレッテルを張られた人間の本質を見極めようと、変化するヒロイン像を、ここもヒッチコックとしては珍しく内面の大きな変化を描いているのが興味深い。

 

総論:エンタメ性抜群のヒッチコック

 

本作『逃走迷路』は、濡れ衣を着せられた主人公が、逃亡の中で人々と出会い、成長していく物語。

 

逃走劇のスリル、王道の恋愛、ロードムービー、温かい心、組織との戦い、すべてを詰め込んみ、てんこ盛りとなったエンタメ作品。

 

ラストシーンでは、自由の女神でのバリーとフライの戦闘場面、自由の象徴で正義と悪が誇りをかけてぶつかり、運命が交差する。最後の上から神の視点のようなカットは独創的で、手に汗にぎる真実に迫る名シーン。

 

逃走し、行き着く先にどんなドラマが待っているのか、人間賛歌のヒッチコックが舞う。

 

作品情報

監督  アルフレッド・ヒッチコック | 制作国 アメリ

公開年 1942 | 時間  109分

出演  ロバート・カミングス、プリシラ・レインなど

 

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