🎬番外編①:『セプテンバー5』
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作品情報:アメリカ|監督:ティム・フェールバウム|主演:ピーター・サウスガード、ジョン・マガロ
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感想:
1972年のミュンヘンオリンピックで実際に起きた人質テロ事件を題材に、スタジオ内部という限られた空間のみで極限の緊張感を描いた異色のサスペンス。
カメラは終始“中継ブース”や“放送現場”に留まり、事件そのものを映さないにもかかわらず、
スタッフたちの混乱やハプニングを通して、観客はまるで現場にいるかのような没入感を味わえる。
映さないことで、逆に“恐怖”を際立たせた異色の演出が印象的。 -
印象的な要素:静かなサスペンス/臨場感/映さない恐怖
🎬番外編②:『ブルータリスト』
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作品情報:アメリカ・イギリス|監督:ブラディ・コーベット|主演:エイドリアン・ブロディ
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感想:
ホロコーストを生き延びたユダヤ人建築家ラースロ・トートの人生を描いた、芸術と内面の葛藤が交錯する重厚なヒューマンドラマ。
アメリカ移住後、異文化の中で静かに苦悩するラースロの姿が、エイドリアン・ブロディの繊細な演技によって深く掘り下げられる。
中でも礼拝堂の建築シーンは、まるで美術館にいるような荘厳さを感じさせる圧巻の映像美だった。 -
印象的な要素:芸術と苦悩/建築美/静かに胸を打つ演技
🎬まとめ:心を動かすのは“ジャンル”ではなく“感情”
振り返ってみると、アクション、ヒューマンドラマ、音楽映画、異色のサスペンスまでジャンルはバラバラ。
それでも選んだ作品すべてに共通するのは、「心を動かされた」という一点です。
映画館で号泣した日、誰かと観に行った日、静かに感情を揺さぶられたあの夜も──
スクリーンの前で、自分の感情と向き合えた映画体験は、きっと2025年の記憶になる。
そして、まだまだ下半期にも名作との出会いが待っているはず。(たぶん)
皆さんにとっての「2025年上半期ベスト映画」は何でしたか?
ぜひコメントなどで教えてください。