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🎬【感想・評価】『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』魂が燃える、シリーズ最高傑作を深堀

今回は2018年の大人気スパイ映画の6作目、「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」の感想評価ですね。(※一部ネタバレ含みます)

 

2025年、ついに最新作が公開され、シリーズが集大成へ。(これで終わりかわかりませんが)

今、あらためて“最高傑作”と呼ばれる本作の凄みを再確認するために鑑賞しました。

 

アクション、エンタメのレベルの高さ、イーサンの心理、行動理念を深く描写した評価NO.1納得のアクション映画、頂点への到達作品。

 

 

あらすじ

 

前作『ローグ・ネイション』から2年後。テロ組織「アポストル」にプルトリウムが渡るのを阻止するためにIMFのイーサン(トム・クルーズ)のチームが動く。

 

イーサンたちは回収目前で、プルトニウムを奪われる。CIAはイーサンを疑い、強硬派エージェント・ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)を同行させる。

 

舞台はベルリン、パリ、ロンドン、そしてヒマラヤ山脈へ。
信頼と裏切りの狭間で、イーサンは「誰も犠牲にしない」という信念を貫こうとする。

 

ポイント①:ストーリー性が重厚で爽快なアクション

 

まず、序盤の飛行機からの落下ジャンプは一気にテンションを上げ、雲を突き抜け、観客を映画の中に巻き込むような、世界を広げる力を持つ。

 

次にトイレでの戦闘も徹底的な体と体がぶつかる肉弾戦で、泥臭さと人間性が良くでるいいアクションシーン。空中から落下という非現実から、かなり現実的なトイレでの肉弾戦という地に着いたアクションのコントラストが素晴らしい。

(もしかして綺麗な空→トイレっていう二重のコントラストも・・・ある?)

 

さらにパリでのカーチェイスでは、バイクと車が石畳を滑る音、追跡の振動、街のざわめきが全身に響く。

そしてクライマックスのヘリチェイス。そして氷原での肉弾戦。
トム・クルーズ自ら操縦桿を握る本物の飛行が、CGでは絶対に再現できないリアルを生み出している。

 

全てのアクションがただの興奮ではなく、イーサンという男の「信念」を語る行為として機能している点が、アクション映画の最高到達点に至る所以。構成が素晴らしい。

 

ポイント②:生き様が滲む──イーサンとジュリアの再会に込めた想い

 

核爆弾の標的の近くにいた医師で元妻のジュリアとイーサンが再会するが、ジュリアの現在の夫が横にいて、別の人生を歩んでいることがはっきりと示される。

ジュリアのイーサンと話ながら数刻、優しい顔でイーサンの目を見る、この一瞬で気持ちを表現している。

 

話しは数分で終わるが、イーサンが去り際ジュリアの耳元で「許してくれ」と囁く表情、気持ちの入り方、このワンカットでイーサンという男の生き様を映す。

 

どんなに愛し合っていても時代により、引き離される運命が心に響く。

 

総論:スパイ映画の最高峰となる名作

 

本作「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」はスパイ映画金字塔シリーズの最高峰と称されるアクションスパイ映画

 

爽快感、重厚感、緊迫感が多様なアクションの流れにより、観客を熱狂させる。

イーサンのこの仕事に対する覚悟は言葉には出さないが、その分命がけのアクションの中に雄弁に語られる。

 

ラストバトルでの敵と、イーサンの生き様の違いがコントラストとなり、正義とは何かを問いかける。

他のシリーズ作品を見ていない人も、シリーズファンも両方満足する構成。

 

イーサン・ハントという男の生き様を存分に表す名作。シリーズだけでなく、2010年代のアクション映画の中でもトップ5は間違いなく入る名作。

 

映画は問いかける、あなたにとっての正義とは?

 

作品情報

 

監督 クリストファー・マッカリー

公開 2018/147分 制作国 アメリ

出演 トム・クルーズヘンリー・カヴィルレベッカ・ファーガソン

 

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