今回は2025年のNetflixのSFロマンス、韓国アニメ映画「あの星に君がいる」の感想評価ですね。(※一部ネタバレ含みます)
韓国のアニメ映画が見たことなく、新鮮で、雰囲気も良さそうなので、さっそく見ました。どうやら視聴者からは賛否両論みたいですね。
あらすじ
2050年ソウル、火星探査中の事故で母を亡くした少女ナニョン(声:キム・テリ)は、過去を引きずりながら宇宙飛行士の夢を必死に追う。
ある日、彼女は夢を諦めた元ミュージシャンのジェイ(声:ホン・ギョン)と出会い、音楽を通じ恋に落ちる。
しかし、ナニョンは火星の宇宙飛行士に選ばれ、二人は物理的に離れてしまう。
ポイント①:青春のような煌めき
話の核となるのは、ナニョン、ジェイの距離感、互いの存在の大きさ。
雨の中、一つの傘に入る二人、ビルの屋上にいき、綺麗な夜空を見上げる爽快なシーンをゆったりした音楽で温かく描く。
その距離感を音楽や、ちょっとしたセリフでよく表現できている。情緒的で雰囲気のある作風が温かく気に入りました。
ポイント②:近未来SF
空間にスマホの画面が浮かぶ、電話で相手の姿が空間に浮かぶ、車の自動運転など、近未来の風景が未来都市の透明感あるスピード感で美しく、アニメ映像と相性がいい。
街の洗練されたデザインのビル群、落ち着いた色彩も観ていて飽きない。
総論:感情を揺らす、SFロマンス
本作「あの星に君がいる」はナニョン、ジェイの二人の距離、ロマンスを核とした近未来SFロマンス。
海や太陽の映像の鮮明さ、柔らかな光の演出、空の透明感、奥行きの描き方は結構レベルが高いと感じました。
過去のトラウマの克服、家族愛のテーマも背景にあり、二人の成長に繋がる。多くの要素がありながらも、しっかりと二人の愛、距離感を描いているのが好感。
また、ジェイが音楽の演奏をするシーンも気持ちが入っていて、聞いていて心地よい。映画全体でジャズや温かい音楽など、音楽が映画を包みこんでいる。
音声を日本語にしたら、日本アニメと言われても違和感ないですが、監督の演出のゆったりした間の演出など、特徴は出ているかなと。
ただ、気持ちが入っている音声は、勿論韓国語なので、オリジナルの方がいいですね。(日本語版だと聞きやすく、安定感がある)
ラストも映像が綺麗でストーリー、感情が最高潮に上がり、気分の高揚が大きい。ストーリーがシンプルなので、感情、演出に注目しやすいのもポイント。
余韻としては、全体的な柔らかい雰囲気に癒されて、リラックスできる作品。
近年、韓国アニメも発展してきているので、これからに注目ですね。
(参考リンク:Netflix公式サイト、映画.com、Filmarks映画)
あの星に君がいる : 作品情報・声優・キャスト・あらすじ - 映画.com
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・『君の名は』:日本アニメ映画の良作ですね。空や海の圧倒的な綺麗さ、ストーリーの純粋さに惚れ惚れします。