今回はアマゾンプライムで鑑賞した、2025年のドラマ映画「ゆきてかへらぬ」の感想・評価ですね。(※一部ネタバレ含みます)
2月に映画館で観たのですが、余韻があり考えがまとまらず、感想書けませんでした。配信が思った以上に早くも出たので再見して、さすがに言葉にできそうなので書きました。
深い情愛と精神の繋がりを描いたような作品ですね。大正、昭和の実在の女優や詩人、評論家の人生を描いています。
あらすじ
大正末期から昭和初期にかけての日本。
女優・長谷川泰子(広瀬すず)は詩人の中原中也(木戸大聖)と京都で出会い、激しく惹かれ合う。
東京に移った泰子は中也の友達の評論家・小林(岡田将生)と会い、小林と中也の仲の良さに嫉妬と葛藤を覚える。
ポイント①:大女優・広瀬すず
Netflixのドラマ「阿修羅のごとく」でも存在感が増していましたが、昭和の色気というか、内側から出るような大女優の風格みたいな感じが広瀬すずから最近出ているような気がします(気のせい・・・?)
台詞のないシーンでも、微妙な仕草や目線での感情表現が上手く、滲み出るような静かな演技。
これは観て確かめてほしい…いい演技
ポイント②:愛と芸術に翻弄される三角関係
本作は泰子、中也、小林の三人の関係にスポットが当たります。この三人の関係が、本当の愛、芸術、依存や精神の安定とかいろんな物が複雑に絡み合っている感じ。
難解な部分はありますが、支え合い、傷つけ合い、互いの魂に響く。
総評:芸術と情愛に酔う映画
本作「ゆきてかへらぬ」は芸術、文学に深く関わる三人が響き、共鳴し、または傷つけ合いながらも人生を歩んでいくドラマ映画かなと。
歩んでみたら、帰ることのできない、戻る場所もない。切なく、誰かと精神的に繋がりたいと願う作品。
度数の高い酒のような深く情愛、芸術に酔う映画。
できれば夜に観た方がいいですね。お酒を飲みながら。
映画タイトル:ゆきてかへらぬ
監督:根岸吉太郎|出演:広瀬すず、木戸大聖、岡田将生
公開:2025年/日本|上映時間:128分|配信:Amazon Prime Video