今回はNetflixで鑑賞した2025年のサスペンス映画「iHOSTAGE」のポイントと感想・評価について書いています。ネタバレもあるので注意してください。
オランダの実話をもとにした犯人が人質を取り、大金を要求する緊迫の作品。
あらすじ
アムステルダムのアップルストアで銃と爆弾を持った犯人が男性一人を人質に取り、立てこもり、2億ユーロをビットコインで要求する。
警察は逃げ遅れた二階や倉庫の一般人の救助と、犯人の逮捕に向けて動く。
ポイント:人質中心の描写
人質に取られている男性の今の心臓の悪い状況や、倉庫に隠れている従業員や客の焦りや恐怖の心理を犯人以上に時間を取り、描くのは他の作品と異なる点。
犯人の心理を読むのが上手い女性の交渉人の犯人や人質を助けたいという気持ちも凄い伝わる演出と演技が、温かい感情を作品に与える。
まとめと感想
本作「iHOSTAGE」は人質や交渉人の心理に焦点を当てた、緊張のサスペンス映画。
他のサスペンス映画より緊張感が少なめだが、犯人以外の恐怖や、事件を解決しようという気持ちの強さが淡く表現されている。
展開も実話ベースなので、単調ではあるが、その分リアリティがあり、登場人物の心理を深く描き、感情移入しやすいのは挑戦的でいい部分。
(少しドキュメンタリー映画のような雰囲気がある)
また、アムステルダムのアップルストアとその周辺の街並みを3Dスキャンで撮り、再現しているが、再現度と雰囲気が凄くて本物にしか見えなくて、技術力と資金力が凄い・・・
犯人は政府や警察に恨みを持っていて、大金を得て「ロビンフッド」のように貧民に渡すと言っているが・・・一般の人質に迷惑かけていることはいいのか?と疑問。(あと犯人にムカつく)
ただ、正気ではないので仕方ないかなと。
「狼たちの午後」とかの大作は心臓出るぐらいドキドキするので、サスペンスやスリラー初心者の入門編としては本作はちょうどいい緊張感とエンタメ具合。
そして、人質など他の人物の心理をお風呂に入っているようにゆったり浸る時間を作っているのも魅力。
個人的にオランダ映画も観るの初めてだったので、なんだか嬉しい。
監督 ボビー・ブルーマンス
制作国 オランダ
公開年 2025年
時間 105分
出演 スフィアン・ムスリー
アドミール・セホビッチ など