今回はu-nextで鑑賞した2012年のSFアメリカ映画「LOOPER/ルーパー」のポイントと感想・評価について書いています。ネタバレもあるので注意してください。
衝撃のSF設定と濃厚な人間ドラマ、超能力の混合で特殊な作品に・・・
主役は「(500)日のサマー」などのジョセフ・ゴードン=レヴィッド
あらすじ
2044年のカンザス州、ジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィッド)は未来の犯罪組織と契約して、未来から送られる標的を殺す「ルーパー」という仕事をしている。
ある時、未来から来た自分(ブルース・ウィルス)を逃がしてしまい、組織から命を狙われることとなる。
ジョー、そして未来のジョーの運命は・・・
ポイント①:ルーパー
タイムマシンと言ったら個人的なイメージは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」だけど、本作では殺人に使われるというコメディゼロの殺伐とした内容。
主人公ジョーは未来から来る標的が送られると感情なくすぐ、ラッパ銃で殺害し、遺体を処理、報酬を受け取る。
タイムマシン=ワクワク感というイメージを破壊される衝撃的な序盤。
未来の自分を殺害しなければいけないという特殊な状況に置かれる主人公も面白い。
ポイント②:超能力
未来のジョーの目的は未来の犯罪王「レインメーカー」となる現在の子ども・シドの命だった。
情報を事前に受け取ったジョーはシドとその母親のサラ(エミリー・ブラント)と接触し、関係を築く。
この世界では少数の人間に物を浮かす超能力が存在するが、シドの激高した瞬間の超能力の破壊性が凄い。
制御不可能な全てを破壊しかねない恐ろしさが、十分に表現された映像は素晴らしい。
(シドのホラー映画的な恐怖を煽る演出が上手すぎる・・・)
ジョーは未来のジョーを止めることができるのか・・・?
まとめ
本作「LOOPER/ルーパー」は衝撃的で緊張感のあるSF設定とジョーの人としての選択が問われる重厚な人間ドラマを味わえる作品。
ジョーがシドやサラと関わる中での心情的な変化も注目。
ラストシーンは記憶に残るインパクト抜群の名場面。
前半のタイムマシンのとんでもない使い方から、後半の超能力の衝撃とSF展開の大きな変化が特徴的。
未来のジョーが最強、しかも演じているのがブルース・ウィルスなので無敵感が凄い・・・一切やられる感じがしない。
銃アクションもブルース・ウィルスのおかげで、派手に楽しめるのも高評価の一因。
監督 ライアン・ジョンソン
公開年 2012年
制作国 アメリカ、中国
時間 119分
エミリー・ブラント など