今回はNetflixで鑑賞した2024年のアクション映画「十一人の賊軍」のポイントと感想・評価について書いています。ネタバレもあるので注意してください。
戊辰戦争が背景のバチバチの戦闘と人間ドラマが熱い、日本の時代劇アクション映画。
結構なグロシーンもあるので、大人向けですね。
主演は山田孝之と仲野太賀のw主演
あらすじ
1868年、戊辰戦争で旧幕府軍と新政府軍の争いが起こる中、新発田藩は奥羽越列同盟を裏切り、政府軍へ入ることを計画。
時代が動く中、政(山田孝之)は妻のために侍殺しをしたため、罪人となる。
そこで他の9人の罪人とともにある砦を守り抜けば、無罪放免となる条件を新発田藩から受ける。
その戦いに剣術道場の道場主である鷲尾兵士郎(仲野太賀)も命令により参戦する。
ポイント①:個性的な罪人たち
メンバーは詐欺師の赤丹(尾上右近)、エロ坊主の引導(千原せいじ)など戦闘無関係な者も多くてドタバタ感があり個性的な10人が集まる。
また、剣術家じっつぁん(本山力)の只者ではないオーラと緊張感のある剣術は見ごたえがあり、戦闘の華となっている。
他にも曲者揃いで、配役も小柳亮太や敵役のナダルなど、ここを起用してくるかと特徴的なキャスティングが新鮮で楽しい。
ポイント②:拠点戦
砦は山手にあり、目の前には長い橋が渡されており、守りやすい砦ではある。
しかし、守るのは罪人10名と新発田藩の侍が数人、そして道場主の鷲尾。
戦闘の手練れである政府軍が次々と現れるがこの戦力で守り通すことはできるのか・・・?
地形や道具を使った戦術や、真剣での命のやり取り、ドロドロの戦いで見ていてハラハラする。
アクションシーンも迫力と臨場感があり、引き込まれるよさがある。罪人たち一人一人の背景が想像できて、人間ドラマ的にも心に響くものがあって良かった。
まとめ
本作「十一人の賊軍」は砦を必死に守ることをかけた賊軍たちの熱意あふれる、アクション時代劇。
山田孝之と仲野太賀のそれぞれ別の人間臭さと生き様が出ていて見ごたえがある演技だった。
タイトルから「七人の侍」を想像したけど、本作も雇われた兵士の拠点を守る戦いで、また別の罪人ならではのプライドが見られて熱い。
脚本の原案が「仁義なき戦い」の笠原和夫のため、中々凄惨な内容の部分もあり考えさせられる。
でもこのような戦いの非情さや、人の気持ちの芯の部分を表現するような時代劇がこれからも続いて欲しいなと
監督 白石和彌
公開年 2024年
制作国 日本
時間 155分
出演 山田孝之
仲野太賀
尾上右近 など