映画のある世界で

人生に迷った時は映画を…いつも迷ってるかも

映画「ミッキー17」感想

今回はイオンシネマで鑑賞した映画「ミッキー17」のポイントと感想・評価を書いています。ネタバレもあるので注意してください。

 

2025年アメリカのSFブラックコメディ作品。

人権無視のとんでもSF発想と惑星探索のワクワク感もある。

 

主演は「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソン

監督は「パラサイト」のポン・ジュノ監督。

 

 

あらすじ

 

人生失敗続きで借金を背負ったミッキーは逃げるために、他の惑星に移住する宇宙船の乗船に応募する。

 

特技や資格のないミッキーは肉体や記憶を登録することで、何度死んでも肉体を再生できるエクスペンダブルとなる。

 

ポイント①:スーパーブラック

 

ボーっとしてエクスペンダブルに契約したミッキー。しかし、その契約は人権無視の人体実験や危険な役割をさせるものだった。

 

未知のウイルスの実験などで簡単に命を落とすミッキーだが、最先端の科学でタンパク質などを再利用して再現したコピーの肉体に記憶を上書きして復活する。

 

 

普通だったら、死んでも生き返れる夢の科学なのに使い方が捨て駒・・・

 

人権無視スーパーブラック話なのに、ミッキーの冷静なナレーションと、淡々とした死の扱いでしっかりとブラックコメディになっているのが面白い。

 

ポイント②:ミッキーが二人、惑星の冒険

 

無事惑星に到着した宇宙船。

ミッキー17(17人目ってこと)は惑星に住むダンゴムシみたいな「クリーパー」という生物に食べられるかと思いきや、安全な場所に運ばれて命を救われる。

 

ミッキー17は死んだと思われ、17が宇宙船に帰った時すでにミッキー18が作られていた。

 

子どものクリーパーを企業のボスの命令で殺したことで、宇宙船の前に殺気立った大群のクリーパーが現れ緊迫した状況に。(ナウシカのオームの大群みたいな感じ)

 

この緊迫の状況でミッキーの復讐が始まる・・・??

 

SFのスーパーブラックから、惑星での冒険アクション映画のようなワクワクする場面展開が爽快。

 

企業のボス役のマーク・ラファロの馬鹿なパワハラ上司の悪役も作品を盛り上げてる。

 

まとめ

 

本作「ミッキー17」は生き返るSFをブラック仕事に使うユーモアと、惑星での冒険活劇を組み合わせた新感覚のエンタメ映画。

 

ミッキーの借金や契約の失敗など、人間の愚かさを存分に描いていて、バカで人間的な魅力を抜群にみせる主人公を演じるロバート・バティンソンと監督が素晴らしい。

 

またミッキーとナーシャの支え合う恋人関係が、現実離れした話だからこそリアルで心温かい。

 

SF要素をふんだんに使ったエンタメだが、根底に流れるのは人間の絆や温かい気持ちで感動を感じた。

 

 

監督  ポン・ジュノ

公開  2025年

制作国 アメリ

時間  137分

出演  ロバート・パティンソン

    ナオミ・アッキー

    マーク・ラファロ など