今回はアマゾンプライムで鑑賞した、2024年のアクション映画「フォールガイ」のポイント3つと感想・評価を書いています。ネタバレもあるので注意してください。
スタントマンがミステリーに巻き込まれるドタバタ劇です。
映像にこだわりがあって、アクションシーンは近年の作品では上位。
主役は「ラ・ラ・ランド」や「バービー」などのライアン・ゴズリング。
あらすじ
技術の高いスタントマンのコルト・シーバース(ライアン・ゴズリング)は大物スターのトム・ライダーのスタントとして困難な撮影をやってきたが、大失敗し大怪我を負う。
傷ついたコルトは元恋人のジョディ(エミリー・ブラント)が初監督する映画「メタルストーム」の撮影を復帰作として引き受ける。
ポイント① 迫力のカースタント
まず映画冒頭、豪華な車がドリフトする迫力のあるシーンによりいきなり衝撃を与える。
さらに舞台はアクションSF映画の撮影現場になる。砂漠の中、コルトが乗った車を撮影しながら走行する。
何回もの派手な爆破で砂煙が上がる中、車が宙を舞い転落する。地面に叩きつけられた車は横転し、何度も回転し、ボロボロになる。
(なんと8回転半のギネス世界記録!)
ここはVFXやCGを使わず、監督の迫力にこだわった凄いシーンだった。
ポイント② 主役ライダー探し
ずっと撮影現場が舞台と思いきや、場面が展開する。
映画主役のライダーが行方不明。コルトは手がかりを探すため、ライダーの家に行くことになる。
ライダーを探す中、氷漬けの死体を見つけるなど、ミステリーが中盤からの本筋となる。(さらにコルトがこの件で命を狙われたりする)
この途中でライダーの彼女に剣で襲われたり、パーティ会場ででかい男数人と殴り合いになったりのアクションもスピード感、演出が楽しいし、ハラハラする。
ポイント③ コルトとジョディの関係が変化する
最初はスタントの失敗で逃げ去ったコルトに冷たくするジョディだが、この元恋人の関係が撮影の中、変化していく。
コルトが命を狙われる中、ボートの上でジョディに電話をかけるシーンが印象に残る。
コルトが電話で「スタントの事故で大失敗をして、敗北感を味わい自分が不死身じゃないと気付いた。スタントとしてのプライドを失って、自分とジョディから逃げた」と弱さを認め、ジュディの気持ちも変わる。
この自分の弱さを受け入れ、立ち上がる気持ちは、共感できて気分が上がった。
コメディもコルトが車の中で「テイラー・スウィフト」の曲を大音量で聴きながら感傷に浸り泣くのをジュディに見られるシーンや、コルトが薬を盛られてユニコーンが幻覚で見えているシーンは笑えた。
まとめ
本作「フォールガイ」はアクションにミステリー、コメディ、ロマンスを融合した映像美際立つ、映画愛にあふれる娯楽大作。映画業界の裏側を描いた点としても新鮮。
アクションも、車、ボート、ヘリ、肉弾戦、銃撃戦、爆破と多彩。
さらに戦闘中にもコメディを混ぜ、観客を楽しませようとする工夫が凄い。
最終シーンのド派手な爆破を伴うスタントならではの集大成のシーンは最高。エンドロールの映像も撮影の裏側を見れて面白い。
監督 デヴィッド・リーチ
公開 2024年
制作国 アメリカ
時間 126分
出演 ライアン・ゴズリング