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映画「ウィキッド ふたりの魔女」感想

今回はイオンシネマで鑑賞した、ミュージカル・ファンタジー映画「ウィキッド ふたりの魔女」のポイントと感想と評価を書いています。ネタバレもあるので注意を。

 

舞台ミュージカルが原作。二部作構成で今回が一作目です。

主演は「西の悪い魔女」エルファバ役のシンシア・エリヴォ。

 

「北の良い魔女」グリンダ役がアリアナ・グランデ。アリアナは歌しか聞いたことなかったので、演技を楽しみにしていました。

 

話は「オズの魔法使い」の前日譚的ストーリーでエルファバとグリンダの話になります。

 

 

あらすじ

 

オズの国で「西の悪い魔女」エルファバの死を祝う、街の住民たち。少女に聞かれ、「北の良い魔女」グリンダは昔のエルファバとの関係を話始める。

 

ー-数年前、緑の肌を持つことで周りや父に忌み嫌われる少女、エルファバは強力な魔力の才能を持つと認められ、大学の魔法学部に入学する。

グリンダとエルファバは相部屋となり、互いに反発しながら交流するという話だった・・・

 

ポイント① 対照的な二人

 

全身黒い服装と肌の緑色にコンプレックスを持ち、穏やかだが内面に情熱を持つシンシアと、ピンクの服装で華があり自信に溢れているグリンダは、まさに対照的で月と太陽のように互いを際立たせていた。

 

(最初はグリンダが性格悪い感じに書かれていて、この先どうなるか不安に思った)

 

序盤、学園内でのバチバチの衝突が、コメディ要素とファンタジーの華やかさを交えながら描かれる。オズの世界観の美しさや、心躍るような歌声が合わさり、観る者に力強いエネルギーを感じさせるシーンだった。

 

他にもエルファバの心の叫びや、イケメン王子・フィエロと学園の生徒達の素晴らしい歌とダンスなど、見所十分なミュージカルが20曲ほどある。

 

主役のシンシアとアリアナの歌唱力は映画に合う、溢れるパワーと透き通るような声が、最大の本作の魅力。二人の歌声と演技が、オズの魔法の世界をより魅力的にし、見る人の心を開放的にする。

 

ポイント② 二人の友情

 

中盤、初めての生徒達のパーティにエルファバは参加する。

グリンダがくれた黒いとんがった帽子を付けていくが、生徒達にバカにされてしまう。

 

窮地に立たされた会場で、今までエルファバを嫌っていたグリンダが周りの静止を振り切り、エルファバの前に立つ。その後、上や横に手を伸ばし、親愛の気持ちをダンスに現わす。

 

最初は戸惑ったエルファバも同じようにダンスする。グリンダの熱い気持ちが、エルファバと共鳴し、魂が通ったような熱い場面だった。

 

(グリンダがただの自分勝手なバカじゃなかったーと安心した)

 

ポイント③ 都会エメラルド・シティとオズの魔法使い

 

華やかで緑が綺麗なエメラルド・シティに招かれたエルファバとグリンダ。

 

この映画のクライマックス、オズの魔法使いのやり方に反発するエルファバに、オズの魔法使いの力になることは名誉だと連れ戻そうとする。

 

ここでエルファバの「心の叫び」がここ一番の強い歌唱により見事に表現していた。

 

二人の繋がりが試される心のこもったシーンと爆発的な歌声に最後引き込まれた。

 

まとめ

 

本作はオズの魔法の世界観に軽やかで楽しいミュージカルが加わり、映画のパワーを見るものに与える、夢のような力強い作品。

 

ファンタジーのワクワク感と圧巻のミュージカルを融合させ、その魅力を最大限に発揮している。

改善点として時間が160分と長めだったので飽きさせないような場面展開など工夫があれば、さらに良かったかなと。

 

子どもも大人も観れる作品として、娯楽映画として今年の1~3月の映画では一番だと思う。

続編が楽しみだけど、いつ公開できるのか・・・?

 

監督  ジョン・M・チュウ

公開  2024年(アメリカ)

制作国 アメリ

時間  160分

出演  シンシア・エリヴォ

    アリアナ・グランデ

    ジョナサン・ベイリー など