今回は先日、ラジー賞の最低作品賞、最低主演女優賞、最低脚本賞という不名誉に輝いた「マダム・ウェブ」をAmazonプライムで配信しているので、鑑賞しました。その感想と評価。
本当に去年の最低作品なのか?マーベル映画でも評価がかなり低い本作を確かめて見ました。(ややこしいけど本作はMCU作品ではなく、ソニー制作のマーベル作品)
結論としては言うほど悪くない!ですね。
ここからネタバレ注意を
あらすじ
2003年のニューヨーク。救命士のキャシーはある時から自分が未来が見えることに気づく。謎の男が三人の少女を殺す未来を見たキャシーは三人を連れて逃げ出す。
ポイント① 未来視&ヒーロー
映画序盤、古い映画「クリスマス・キャロル」を家で見て、「スクルージあなたは未来を変えられないのよ」と一人呟くキャシー。
台所に行き、キャシーは窓にハトが衝突し、死んでしまう未来を見る。その後、現実で窓を開けると、ハトは窓を通ることができ、命が助かる。
ここでキャシーは自分が未来を選ぶことができることを知る。このシーンが1番印象に残りました。
まず主人公キャシーの能力である未来視・・・未来が見える能力というのは今までの映画でも多用されていて、特別新鮮さはない。
新鮮味を考え、エンタメ性をあげるなら、マーベルらしい能力やキャラをもっと全面に出し、未来視という能力と掛け合わせるともっと面白くなるかなとは感じた。(または未来をみる表現を工夫して緊張感を増すなど)
でも、未来視とマーベルのヒーローの組み合わせは最低限できていたし、面白い試みではある。
主役のキャシー役のダコダ・ジョンソンの演技に関しては、最初の人に厳しい印象から徐々に他人を温かく迎える成長を地味だが表現できていたし、特に悪くはなかった。(アクションも十分)
ポイント② 敵役の魅力
三人の少女の命を狙う、敵役のエゼキエルは何故か戦う時、偽物のスパイダーマンみたいな恰好をする。
このキャラデザが、もう少しカッコいいものか、オリジナリティが欲しい。内面もだたの金銭欲の塊だし!(ここは擁護できない)
この敵役の魅力があれば、作品の評価はもう少し上がったと思う。
まとめ
本作は未来視というSF要素にマーベルらしいヒーローを合わせたアクションSF映画。
当ブログの評価としては、アクションの緊張感やスピード、迫力は申し分ないし、演技も最低とは言えない。新しい要素も一応ある。(脚本とキャラデザは正直良くない・・・けどマーベルにいい脚本は望んでない)
娯楽映画としては最低限レベルはある品質である。
注目度も高く、ファンの中では期待外れではあったのがラジー賞受賞した原因かなと。
ラジー賞は冗談半分なところもあるので、話題だから受賞したってことで。
でも、アクション、SF好きとしては普通に楽しめました。
お転婆三人娘も魅力が各々あって良かった。
結論:良いとまでは言えないけど最低ではない!ということで・・・
監督 S・J・クラークソン
公開 2024年
制作国 アメリカ
時間 116分
出演 ダコタ・ジョンソン
タハール・ラヒム など