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映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」感想

2月の映画が見たいものが多すぎて、だいぶ見てしまいました。多分6,7作くらい。

 

その二月で一番楽しみにしていたのが、本作。昨日イオンシネマで鑑賞した感想です。

レジェンド、ボブ・ディランの伝記映画。主演は今、注目の若手俳優ティモシー・シャラメ。ここからネタバレ注意を!

 

(C)2024 Searchlight Pictures.

あらすじ

 

1960年代。激動の時代背景の中、無名だったボブ・ディランが運命的な出会いを経て、音楽界の頂点へと歩み始める物語。

 

ポイント① ティモシー・シャラメの圧倒的な歌声

 

映画冒頭、無名の歌手ボブ・ディランが、フォーク歌手ウディ・ガスリーの倒れるという衝撃のニュースを受け、遠い町から急いで病院向かう。

 

病室で出会う、病気で言葉を失いながらも温かい笑顔を絶やさないウディと、その友人であるフォーク歌手ピート・シガ―が優しく迎える。ここで、ウディに促されボブが歌い出す。

 

ティモシー・シャラメが演じるボブ・ディランは、渋みと哀愁を漂わせ、どこか熱い情熱を秘めた、低く響く味のある歌声が最高だった。

 

この最初一曲目でジーンと鳥肌がたち、心が奪われた。ボブの全部で40曲にもなる歌だけでも音楽好きとしてはたっぷり作品を堪能できる。

 

ボブがフォーク歌手の英雄の前で堂々と歌い始める病室のシーンは、その歌声が時代の変革、伝説の一歩目であると感じた。

 

 

ポイント② ジョーン・バエズとの心温まる出会い

 

1962年、キューバに核が持ち込まれたというニュースで、町は混乱状態に。

 

そんな中、ライブハウスに足を運んだジョーン・バエズは、ボブ・ディランが奏でる音楽に心を奪われる。

 

翌朝、ボブの部屋でテレビから流れる危機が去ったニュースとともに、二人は静かに時を共有する。

ギターを手に「風に吹かれて」を口ずさむボブに、ジョーンも自然と寄り添い、二人の歌声が重なり合うシーンは、時代の混乱の中でのボブの音楽への情熱がさらに燃え上がるシーンだと感じた。

 

ジョーン・バエズを演じるモニカ・バルバロは、澄んだ声、美しい笑顔とその神秘的な魅力で、その儚くも力強いボブとの絆を表現していた。

 

まとめ

 

映画『名もなき者』は、伝説のミュージシャンとして後に名を馳せるボブ・ディランの若き日の苦悩と情熱、そして音楽が持つ時代を変える力を思う存分に描いている。

 

ラストシーンのフォーク・フェスティバルでボブがどのような伝説を残すのか、何を選択するか確かめてほしい。

 

激動の時代と音楽を描く、見るものに不思議な力を与える、心に残る珠玉の一本。

映画「ボヘミアン・ラブソディ」に並ぶくらい素晴らしい音楽映画なので是非、最高の音響のもと見て欲しいなと思います。

 

 


www.youtube.com

 

監督  ジェームズ・マンゴールド

公開  2025年

制作国 アメリ

時間  141分

出演  ティモシー・シャラメ

    モニカ・バルバロ

    エドワート・ノートン など