Netflix制作、2024年公開の実話を元にしたヒューマンドラマ「6888郵便大隊」のポイントと感想・評価について書いています。ネタバレもあるので注意してください。
あらすじ
第二次世界大戦中のアメリカ。黒人女性のリナはヨーロッパでの戦争で恋人エイブラムを失う。「ヒトラーと戦う」という彼女はアメリカ陸軍婦人の有色人種からなる部隊に入隊する。
チャリティー・アダムス(ケリー・ワシントン)率いる部隊はヨーロッパでの兵士に対する郵便物の配達を命じられる。
ポイント① 戦時中の郵便物の配達と逆境
今回特殊だったのは戦時中での郵便物配達という任務。
任務期間は6か月と最初は長いと思ったが、手紙は倉庫に大量に溜まっており、兵士の場所の特定が難しく困難を極める任務であった。
さらに黒人女性ということで、差別や嫌がらせがある。
その差別の一つとして、手紙を仕分けする建物は汚く、寒いのに暖房もない場所でやらされる。
その状況下で、生きる希望、家族の思いを兵士に届けるために彼女たちは逆境と戦う。
ポイント➁ リナのエイブラムに対する思い
リナが同僚に恋人のエイブラムが戦死して、彼の手紙を探していることを伝えた後、上官のアダムスとリナが会話するシーンが個人的に記憶に残った。
「自分は落ちこぼれだし、嫌っていることは知っています。でも家族の思いはわかるので任務は必ずやり遂げます」リナは言う
「あなたを嫌っていない尊敬している。最初は心配したが、何かが現れあなたを前進させた。それが何かわかった。リナ、あなたは兵士よ」とアダムスが答える。
リナは身体能力があまり高くない中、入隊後の訓練で必死に努力していた。
それはエイブラムの思いに支えてもらっていたのだ。
白人と黒人の交際について偏見がある時代の中、エイブラムは偏見に負けず、愛を貫く覚悟を持っていたのだ。
その彼の思いでリナは逆境を乗り越えようとする。リナの成長を見てもらいたい。
まとめ
本作は困難な郵便物の任務に加え、黒人女性差別という逆境の中、任務を乗り越えようとするヒューマンドラマである。
さらにリナのエイブラムへの思いを通して、手紙が兵士やその家族に希望をどんなに与えるかを表している。
あんまり期待せずに見たが、予想を超えて感動した。(だいぶ失礼・・・)
ヒューマンドラマが好きな人にぜひ見てもらいたい作品。
監督 タイラー・ペリー
公開 2024年
制作国 アメリカ
時間 129分
出演 ケリー・ワシントン
エポニー・オブシディアンなど