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映画「イノセンツ」感想~衝撃的過ぎて記憶に残る~

今回は2021年のサイコスリラー映画「イノセンツ」のポイントと感想・評価について書いています。ネタバレもあるので注意してください。

 

「怖い!見たくない」って感じでしたが、好奇心に負け見てしまいました。

 

 

イノセンツ

イノセンツ

  • ラーケル・レノーラ・フレットゥム
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あらすじ

 

9歳の少女イーダは、自閉症の姉アナや両親と共に新しい団地に引っ越す。そこで彼女は、不思議な力を持つ少年ベンと出会う。

イーダ、アナ、ベン、近所の少女アイシャの4人は、テレパシーや物を動かす能力で遊びを始める。しかしその遊びは、次第に危険な方向へと進んでいく――。

 

ポイント① 自分の記憶に結びつくのと、演出、行動心理が気持ち悪い

 

序盤からイーダが文句を言えない姉をつねったり、不気味な森のシーンだったり気持ち悪さが目立つ。(あー見るのきつい。でも見てしまう)

 

特にイーダとベンが猫を建物の高いところから落とすシーンが序盤で一番胸がザワザワした。(まず懐いてる猫を落とす心理がわからない)

 

演出や行動心理も気持ち悪いし、さらに自分が子どもの時、無邪気に悪さしていた記憶が、イーダやベンの行動に重なって不快感が倍増するのかなと。

 

ポイント② 超能力による悪意の暴走

 

物語後半になると狂気が暴走する。子どもたちの無垢で残酷な面が超能力と結びつくことで、善悪の境界を軽々と越える。

 

特に、ベンの力が暴走し始めるシーンは、悪夢が覚めないみたいな邪悪さで一番記憶に残った。

 

まとめ

 

子ども達が夏休みに成長する・・・・普通は青春感動ムービーのはず?だが本作は子どもの純粋さが狂気の混沌へと転落していく。(これも成長でいいのか?)

 

まるで「スターウォーズ」のアナキンの闇落ちを延々とリアリティをもって見せられているみたい。

観る人を選ぶ作品だがその衝撃にハマる人もいると思う・・・不安を煽る演出は抜群で、衝撃では近年稀にみる、強烈に記憶に残る映画。

 

 

監督  エスキル・フォクト

公開  2021年

制作国 ノルウェーデンマーク

    フィンランドスウェーデン

時間  117分

出演  ラーケル・レノーラ・フレットゥムなど