大阪ステーションシネマで公開日の12月6日に観た感想です。
知識ゼロで適当に選んで見ましたが、かなりの感動作でした。中盤のストーリーまで感想触れているので、注意してください。
映画「ワンダーきみは太陽」の原作パラシオが書いた「ワンダー」のアナザーストーリーを実写。監督は「ワールド・ウォーZ」、などのマーク・フォースター
あらすじ
いじめをして学校を退学になったジュリアンは祖母から昔の少女時代の話を聞く。1942年、フランスはナチス・ドイツの占領下にあった。
ユダヤ人家族の娘であったサラ(アリエラ・グレイザー)は、ある日学校にナチスが押し寄せユダヤ人生徒を連行する中、逃げ出し偶然同じクラスのジュリアン(オーランド・シュワート)の家に匿われる。戦争が終わろうとする中で、二人は関係を深めていく・・・
感想とまとめ
近年でナチスドイツでのユダヤ人迫害や匿う人々についての映画は「ジョジョラビット」という名作がありますが、今作もレベルの高い作品。
何も悪いことをしていないのに、ナチスドイツの迫害というだけで、同じフランス国民からも差別の目を向けられるような状態。
この映画では「命がけで人に親切にする」勇気と行動がどんなに大変なことかを改めて観客の心に問いかけます。サラを匿うジュリアンはバレれば家族全員が処刑されるというリスクを取り、サラを守ります。
また劇中の言葉、「現実には限度があるけど、空想は無限だ」という言葉が胸に響きました。サラはそう言い、パリに行ったことないジュリアンと車に乗り、空想の世界でパリを案内し楽しみました。
映画では素晴らしい街並みが空想で出る。ナチスから隠れ、小屋から出れないのにサラは幸せそうでした。個人的にここが一番好きなシーンです。
第二次世界大戦でのナチスによるユダヤ人迫害に対する記憶を持っている人が高齢になる中で、こういう映画が上映する意味がありますね。
どんな窮地でも人の温かさは輝くのだと証明するヒューマンドラマの傑作です。どんな人にもおすすめ。「人間万歳」!!上映館数少ない泣!!
監督 マーク・フォスター
制作年 2024年
制作国 アメリカ
出演 アリエラ・グレイザー
オーランド・シュワートなど