映画「ルート29」感想
11月8日公開の今作、今週イオンシネマで鑑賞しました。
日本の国民的女優と言っていい綾瀬はるか主演ですが、どうやら単純な娯楽映画ではないような予告に惹かれたので映画館に行きました。
最近の映画で、「レジェンド&バタフライ」や「リボルバーリリー」は見ましたが、悪い作品ではないですが興行収入的には成功という感じではないですね。最近は「ホタルノヒカリ」みたいなほんわかした役はやっていないし、芸歴も長くなり、方向転換している最中という感じですかね。
あとなんかこの映画は、綾瀬はるか主演なのに映画雑誌とかでは扱いが小さかったりして、不思議な映画やと思いました。制作は東京テアトルで、監督は「こちらあみ子」の森井勇佑。
あらすじ
鳥取で清掃員として働く中井のりこ(綾瀬はるか)は、ある日精神科病院を清掃している際に患者の女性から姫路にいる娘を連れてきて欲しいと依頼を受ける。のりこは娘のハル(大沢一菜)を見つけ姫路から鳥取へと二人国道29号線を車で向かう旅が始まった。
感想とか
かなり独特な世界観です。現実と虚構の境目があいまいで、おかしいことがあっても突っ込んでくれる人がいない感じ。
序盤の話からして、主人公のりこは偶然ハルを見つけるし、娘を連れてきて欲しいという依頼をすんなり引き受けて、車まで盗んでしまうし・・・
わからない世界観の連続になります。出てくる登場人物それぞれが異なる変わった世界観を持っていて、その中で関わっていく感じですね。
とりあえず、ストーリーは置いといて、感情の乏しいのり子と、自然体のハル、二人が旅の中でどのように関係が変わるのか、成長するのかという点に注目して欲しいですね。(ストーリーの解説は難しすぎる・・・・・)
魅力としては、新しい綾瀬はるかが見れる点ですね。あまり人に対して感情を見せない役柄ですし、表情も乏しいですが若干見れます。あと、丸眼鏡にピンクのつなぎ姿も新しいです。
彼女の透明感は作品にマッチしてますし、観たことない綾瀬はるかが楽しめます。
また、もう一人の主役のハル役、大沢一菜は初めて見ましたが、自然な演技が上手かったです。あと、世界観と姫路から鳥取の風景がマッチしていて癒されるところはありますね。
何を感じるのかは人それぞれですし、理解が難しい作品であります。今年見た映画で二番目に難しい映画でした(一番目は「憐みの3章」)
アクション映画好きとかなら、刺激が足りないと思いますし、重厚なストーリーが好みの人も頭をひねる作品で、人によって評価が大きく変わる映画だと思います。ハマる人はめっちゃハマるのではないかと思います。
筆者は好きな映画です。(ちょっと途中少しだけ眠たかったけど)
しかし、評価が割れそうな作品だしてきたなと。どういうオファーで実現したか知りませんが、挑戦的な作品に綾瀬はるかという、現在の国民的女優が主演として出た意味がでかいかなと。
では、今回はこのへんで、ありがとうございました。
今作のポイント3つ
①現実か虚構かの境目が曖昧な独特の世界観
➁のりことハルの二人の主役の関係と成長
監督 森井勇佑
出演 綾瀬はるか
大沢一菜 など
制作国 日本
公開年 2024年