映画のある世界で

人生に迷った時は映画を…いつも迷ってるかも

映画「オデッサ」感想評価|セイディー・シンクの歌声が、壊れた世界を優しく揺らす

今回はDisney+の配信で鑑賞した2025年のミュージカル映画「オデッサ」(原題:O’DESSA)の感想評価です。(※一部ネタバレ含みます) SF廃墟×歌というとんでもない掛け合わせ。冒険的な設定、挑発的ロックビジュアルに惹かれて鑑賞しました。退廃した未来…

映画「Flow」感想考察|黒猫が迷い込んだ世界で

今回はアマゾンプライムビデオの配信で鑑賞した、2024年公開の長編アニメーション映画「Flow」の感想考察です。(※一部ネタバレあります) 第97回アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した本作は、黒猫を主人公に、登場するキャラクターはすべて動物。セ…

映画「ドミノ」感想考察|心と現実を歪めてくる映像体験

今回はU-NEXTで鑑賞した2023年公開の映画「ドミノ」の感想考察です(※一部ネタバレを含みます) 本作は緻密で展開が大きく変化するダイナミックな完全催眠を扱う、SFアクション大作ですね。 一言の呪いで世界が歪む――『ドミノ』は催眠という得体の知れ…

映画「それでも夜は訪れる」感想考察|社会の闇と家族の愛

今回はNetflixの配信で鑑賞した2025年の公開の映画「それでも夜は訪れる」の感想考察です。(※一部ネタバレ含みます) 一見クライム映画のように見えますが、実際には貧困や性問題に真正面から切り込む監督の強い意志が感じられる作品です。 観る者に多…

映画「アトラス」感想評価|AIとAI嫌いの最高コンビ?

今回はNetflixの配信で鑑賞した2024年公開の映画「アトラス」の感想評価です。(※一部ネタバレを含みます) 極度のAI嫌いがAIと、命の危険が迫る緊急事態で協力を迫られる・・・ 本作は、未来のAI社会を舞台に、主人公アトラスの抱えるトラウマや人間性…

映画「恋とニュースのつくり方」感想評価|レイチェル・マクアダムスとハリソン・フォードのドタバタニュース

今回は、2010年公開のアメリカのコメディ映画『恋とニュースのつくり方』(原題:Morning Glory)の感想・評価を書いています。(※一部ネタバレを含みます) “軽快で笑える”――そんな言葉がぴったりの本作。主演は『きみに読む物語』でも知られるレイチェル・…

映画「ジュラシック・ワールド/復活の大地」感想評価|偉大なオリジナルへの尊重と進化

今回はイオンシネマで鑑賞した2025年公開の映画「ジュラシック・ワールド/復活の大地」についての感想評価です。(※一部ネタバレを含みます) 「ジュラシック・ワールド」としては4作目ですが、キャストも一新され、独立した物語として描かれているため…

映画「サンタクロースの眼は青い レストア版」感想評価|ユスターシュ監督の苦さいっぱいの現実

今回はU-NEXTの配信で鑑賞した、1965年のフランス映画「サンタクロースの眼は青い レストア版」の感想評価です。(※一部ネタバレ含みます) ゴダールが「男性・女性」の未使用フィルムを渡して、ユスターシュ監督がボイスオーバーして制作したと言われて…

映画「逃走迷路」感想評価|エンタメ満点の逃走劇

今回はu-nextの配信で鑑賞した、1942年のアルフレッド・ヒッチコック監督のスパイサスペンス映画「逃走迷路」の感想評価です。(※一部ネタバレ含みます) 善良な市民が、ある日突然事件の濡れ衣を着せられる・・・ヒッチコックの大得意な巻き込まれがた…

映画「F1/エフワン」感想評価|エンジンの振動のように震えるソニーの魂

今回は公開一か月経った、イオンシネマで鑑賞した映画「F1/エフワン」についての感想評価です。(※一部ネタバレあります) ベテランドライバーのF1復帰を軸に、白熱のレースアクションとヒューマンドラマが融合したエンタメ大作です。 ブラッド・ピットと「…

映画「名前のノート」感想評価|チリ発短編アニメ映画による集団記憶の祈りとエネルギー

今回はu-nextで鑑賞した、2023年のチリの短編アニメ映画「名前のノート」の感想評価です。(※一部ネタバレ含みます) 1973年にチリの軍事クーデターから起きたピノチェト独裁政権での未成年の行方不明問題を心に響くアニメーションで悼んだ作品です…

映画「セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ」感想評価|おバカ映画の祭典?拝金主義のハリウッド批判

今回はU-NEXTの配信で鑑賞した、2000年公開のクライム・コメディ映画「セシルB/ザ・シネマ・ウォーズ」の感想評価です。(※一部ネタバレ含みます) ピンクフラミンゴで知られるジョン・ウォーターズ監督が描く、“映画を愛しすぎたテロリストたち”の暴走…

映画『サマーゴースト』感想評価|映像美と静けさが染みる、幽霊と少年たちの花火

今回はU-NEXTの配信で鑑賞した、2021年の短編アニメ映画「サマーゴースト」の感想評価です。(※一部ネタバレあります) 若者たちの悩みと、幽霊の出会いが交差する、40分の幻想的な青春アニメーション。 夏を感じさせる情景、花火、空、水の漂うような…

実写版『白雪姫』感想考察|女性像の変化とディズニーが失った魔法

ディズニー実写映画『白雪姫』(2025)は、なぜ“魔法の物語”から魔法を失ったのか? アニメ版への愛と期待を込めて、最新作の功罪を徹底レビュー。 小人や動物の描き方、ヒロイン像の再解釈、そして夢を描かなくなったディズニーへの疑問まで―― 「ディズニー…

映画実写「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」感想考察|懐かさが溢れるあの頃の夏

今回はU-NEXTの配信で鑑賞した1995年の日本映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の感想評価です。(※一部ネタバレあり) 最初は1993年に短編テレビドラマとして制作されたらしいですが、後に評価が高く映画として編集、上映されたよ…

映画「ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い」感想評価|国を守る誇り、鉄拳ヘルム王とヘラ

今回はu-nextで鑑賞した、2024年公開のファンタジーアニメーション映画「ロード・オブ・ザ・キング/ローハンの戦い」の感想評価です。(※一部ネタバレあり) 名作「ロード・オブ・ザ・リング」の200年前を描いた前日譚。実写ではなく、アニメーション…

映画「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」感想評価|雪の降る森で、静かに人生を閉じるということ

今回はu-nextで鑑賞した、2024年のスペイン、アメリカ合作ヒューマンドラマ映画「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」の感想評価です。(※一部ネタバレを含みます) 安楽死を選ぼうとする女性と、彼女を支える友人の心情の激動を自然と共に壮大に映し出した衝…

映画「プリンセス トヨトミ」感想評価|ワクワクする大阪独立設定

今回はu-nextで鑑賞した2011年の映画「プリンセス トヨトミ」の感想評価です。(※一部ネタバレを含みます) 大阪には秘密の王国がある――豪華な俳優陣とワクワクする設定に引き込まれる作品です。 感想評価と良いところと悪いところを書いていきます。 プ…

映画「ファニー・ページ」感想評価|夢を見続けることは、地獄よりもきつい?

夢を追う若者のリアルを描いた映画『ファニーページ』。成長も救いもない物語の中で、現実の厳しさと自意識の滑稽さを見つめる。地下アパートに落ちたロバートの姿を通して、現代の青春の痛みを静かに描いた意欲作をレビューします。

映画「ドラゴン・キングダム」感想評価|ジャッキー・チェンVSジェット・リー最高の熱いカンフー

今回は2008年公開の米中合作のアクション映画「ドラゴン・キングダム」の感想評価です。(※一部ネタバレ含みます) 西遊記の要素と、アメリカの青年が異世界に転生というSF展開の融合設定。 ジャッキー・チェン、ジェット・リーという豪華カンフースター…

『北の果ての小さな村で』評価感想|氷に閉ざされた村で、人生の意味を見つける旅

グリーンランドの極寒の村に赴任した新任教師の奮闘と成長を描く映画『北の果ての小さな村で』。本記事では、雄大な自然描写や村人との価値観の違い、教育の本質に迫るテーマを詩的かつ感情豊かに綴ります。静けさの中に宿る“生き方”の問いを、美しい映像と…

映画『国宝』感想評価|吉沢亮×横浜流星が挑む、人生を捧げる芸の極致

2025年公開、吉沢亮主演の映画『国宝』の感想・評価レビュー。歌舞伎の女形に人生を捧げた男たちの執念と芸の極致を描く本作は、李相日監督による渾身の一作。主演の鬼気迫る演技と、魂を削るような舞台シーンは必見。血筋・才能・美・苦悩が交錯する物語の…

『ジョジョ・ラビット』感想評価|ヒトラーが親友?奇抜で心温まる戦争映画の傑作

第二次大戦末期のドイツで、ナチスを信じる少年がユダヤ人少女と出会い、心を揺らしていく──。 『ジョジョ・ラビット』は、空想のヒトラーとの対話という奇抜な仕掛けで描かれる成長ドラマ。母の深い愛情、戦争の理不尽さ、そして小さな優しさが交錯する感動…

🎬2025年上半期 映画館で観て良かった映画ランキング【個人ベスト5+番外編】

2025年上半期に映画館で鑑賞した中から、特に心を動かされた映画5本+番外編2本を厳選紹介。感動・映像美・余韻で選ぶ個人ランキングです。

🎬【感想・評価】『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』魂が燃える、シリーズ最高傑作を深堀

シリーズ最高傑作とも称される『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』を徹底レビュー。HALOジャンプ、トイレ戦闘、ヘリチェイスといった圧巻のアクション映像に加え、主人公イーサン・ハントの心理描写や元妻ジュリアとの再会が胸を打つ。正義とは…

【感想・評価】映画『はたらく細胞』|実写化の挑戦と演出を徹底考察!

2024年Netflix配信の実写映画『はたらく細胞』を徹底考察。体内の細胞たちが奮闘するアニメ原作の難題に、実写版はどう挑んだのか?佐藤健&永野芽郁の好演、CGとアクションの完成度、そして感情面での描写の課題とは?原作ファンも実写版初見の方も楽しめる…

映画「ひまわり」感想

美しいひまわり畑が、なぜこんなにも胸を締めつけるのか――。 戦争に引き裂かれた愛と記憶を描く、映画『ひまわり』。ソフィア・ローレンの演技に心が震えた。 #映画のある世界で #ひまわり #ソフィアローレン #映画好きと繋がりたい

映画「この心が知っている」感想評価|心臓が変わったとき、心もまた静かに再生する

心臓移植によって心が変わる?アルゼンチン映画『この心が知っている』は、感情と記憶のゆらぎを静かに描くヒューマンドラマ。魂の共鳴がもたらす変化を、美しい演出とともに追体験する感想レビュー。

映画「かくかくしかじか」/感想評価|先生の「描け!」が忘れられない

2025年公開の映画『かくかくしかじか』は、永野芽郁と大泉洋が師弟を演じる感動作。東村アキコの自伝的原作をもとに、「描くこと」の意味と恩師との絆を描いた本作は、涙と笑いが交錯する青春ドラマ。スパルタ教師との出会いが少女の夢を動かしていく、心に…

映画「あの星に君がいる」感想評価

【Netflixオリジナル韓国アニメ】2050年のソウルと火星を舞台に、音楽と愛が交差するSFロマンス『あの星に君がいる』。映像の美しさと感情の機微を丁寧に描いた本作の見どころや感想、評価を綴ります。静かな余韻に包まれる一作を、感性軸でレビュー。